2024年01月22日-01月26日
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中国、生物多様性保護のロードマップを発表

2024年01月24日

 中国生態環境部(省)は18日、「中国生物多様性保護戦略・行動計画(2023-30年)」を発表した。中国の新しい時代における生物多様性保護の戦略的配置と優先分野、優先行動を明確にし、各部門、各地域の生物多様性保護の推進に指針を提供する。新華社が伝えた。

 同部関係者によると、行動計画の発表は党中央と国務院の生物多様性保護活動の意思決定計画を実行する重要措置として、生物多様性保護ガバナンス水準を全面的に向上させる科学的ガイドラインとなっており、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の議長国として「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の実行を持続的に推進する。

 行動計画では2030年までに以下の各項目の実現を目指している。▽30%以上の陸地、内陸水域、沿海、劣化した海洋生態系を、効果的に回復させる。▽30%以上の陸地、内陸水域、沿海、海洋エリアを効果的に保護・管理する。▽国家公園を中心とした自然保護地の面積が国土面積全体に占める割合を約18%にする。▽陸域生態保護レッドラインの面積を陸域国土面積の30%以上にする。▽海洋生態保護レッドラインの面積を15万平方キロ以上にする。▽長江水生生物完全性指数を改善する。▽遺伝資源とDSI(デジタル配列情報)、および関連する従来の知識を利用して得られる利益を公正・公平に共有する。

 行動計画ではさらに、35年および50年までの中長期目標・ビジョンを明確にした。

 
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