中国北京経済技術開発区でこのほど、無人パトカーの公道試験開始イベントが行われ、新石器慧通(北京)科技有限公司が、北京市ハイレベル自動運転モデルエリア活動弁公室が発給する無人パトカー公道試験通知書を取得した。科技日報が伝えた。
北京市ハイレベル自動運転モデルエリアの建設により、同開発区全域を中心とした都市レベルのプロジェクト試験プラットフォームが構築されている。これにより、多くの自動運転車が閉鎖環境ではなく都市の公道でテストできるようになり、応用シーンが拡大している。今回の無人パトカーは中国で初めて公道試験が承認された無人パトカーとして、同開発区で公道試験を行うこととなった。
計画によると、開発区では、新石器公司の無人パトカー15台を配備し、モデルエリアの60平方キロの範囲内にある複数のパークや地下鉄駅、商業広場など人口が密集する重点箇所で「24時間勤務」を実施。パトロール・警戒や大型イベントの警備、宣伝・注意喚起、緊急救援などの任務を担当する。
新石器公司のパートナーで上級副総裁の張衛玲氏は、「われわれの無人パトカーはレベル4の自動運転技術と冗長性安全保護を備えており、エリアの管理、ワンタッチによる救助要請、パトロール、法規宣伝、緊急指揮などの機能を備えている」と説明した。
技術イノベーションの面では、無人パトカーの安全システムは新石器公司が独自開発したソフト・ハードウェアの連携により構成される。360度マルチセンサーの融合センシングにより、観測範囲は120メートルに達し、同社が開発したNeowise計算プラットフォームは254TOPS(毎秒254兆回)の計算能力を提供する。無人パトカーは道路状況に基づいてリアルタイムで計算・対応し、車両の運転安全を保証する。
