2024年02月05日-02月09日
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帰省ラッシュ中のサービスエリア、充電設備もフル稼働

2024年02月09日

 まもなく春節(旧正月、2024年は2月10日)を迎える中国ではここ数日、車による移動がピークを迎えている。中国の南北をつなぐ交通大動脈である京港澳高速道路のサービスエリア(SA)では、充電にやって来る新エネルギー車が普段の10倍以上となっており、充電ポールが足りるかどうかという懸念も生じている。中央テレビニュースが伝えた。

 同高速道路の保定SAでは午前7~9時に、1日における新エネ車充電の最初のピークを迎えた。同SAではマイカー移動の変化に対応するため、今年の「春運」(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)前に大出力充電ポール12本を新設。現在は同時に20台の新エネ車の充電が可能となっている。

 正午が近づくとSAに入る車が増え続け、SAのすべての充電ポールがフル稼働するようになった。この場合、移動式充電車がやってきて直ちに対応する。こうした対策が取れる背景には「スマートブレーン」の存在がある。同高速道路の京石区間には7カ所のSAがある。SA内のすべての充電ポールを調整しつつ、7カ所のSAを「1本の線」でつなぎ、同区間全体の84本の充電ポールと3台の移動式充電車を統一的に管理することができる。

 こうして資源を調整した情報は、各SAにも共有される。保定SAがピークを迎えると、移動式充電車が直ちにスタンバイし、近隣の望都SAも早期警戒情報を受信する。

 保定SAでは春運のスムーズな運行を確保するため、2023年末までに充電ポールの更新を行い、充電効率を高めた。計算では、1台の充電に約30分~1時間半が必要だ。ピーク時には調整することで、30分待てばほぼ充電が完了するようになっている。

 河北省の高速道路では、春運期間中に新エネ車約350万台が移動する見込みで、SAにとって充電の大きな圧力となる。充電ポールのほか、河北省はバッテリー交換ステーションを50カ所新設し、計65カ所となった。新エネ車のバッテリーが3分ほどで交換でき、取り外されたバッテリーはステーションで充電し、その後やって来た新エネ車に循環利用できる。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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