中国科学技術部(省)はこのほど、中国初の「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)研究倫理ガイドライン」を発表し、BMI技術の種類や基本原則、一般要求、責任メカニズムなどを明確にした。経済日報が伝えた。
米国や中国では最近、BMI臨床埋め込み試験に関する報道がされている。中国でこのほど発表された「未来産業の革新的発展の推進に関する実施意見」では、未来産業の10大シンボル製品としてBMIを選出した。これらの情報によりBMIがホットな話題となっており、人々は医療などへのBMIの活用を期待しているが、BMIチップがハッカー攻撃の「バックドア」になることを懸念する声も少なくない。
「ガイドライン」はBMI研究の一般的要求を明確化した。BMI研究が中国の関係法律・法規の規定に合致し、国際的に認められた倫理規定や科学共同体による共通認識と技術規範を順守するよう強調している。
また、禁止事項も定められており、BMI研究による違法活動や他者の合法的権益の侵害、社会的安定の破壊を禁じているほか、BMIの実質的効果と一致しない虚偽の広告や情報発信も禁止している。
「ガイドライン」はBMIの主な用語を明確に定義し、さまざまなタイプのBMI研究のリスク予測を行い、それぞれに的を絞った規範細則を定めたほか、今後定期的に評価、修正するとしている。