中国第40次南極科学観測隊は南極の崑崙基地で、初の近赤外線天文観測とジオスペース環境全時間監視を行った。崑崙基地における近紫外線放射背景などの重要データを測定することで、同基地での天文・宇宙観測の基盤を提供する。人民日報が伝えた。
この重要設備は独自開発した耐低温光学鏡胴や全密閉ダイレクトドライブモーター重要技術を応用し、設備の環境適応能力を大幅に高めた。南極氷床の最高地点であるアイスドームAエリアに位置する崑崙基地は、空気が薄く澄んでおり、極めて優れた天文観測条件が整っている。極夜に入ると、近赤外線望遠鏡は遠隔操作により、基地内の南極スカイサーベイ望遠鏡「AST3-2」とともに時間領域天文学観測を実施し、崑崙基地における近赤外線観測の空白を埋めることになる。
