中国の自動運転車、初めて長江を横断

2024年03月04日

　百度の全自動運転車「蘿蔔快跑」が2月27日、中国湖北省武漢市の楊泗港長江大橋と白沙洲大橋を渡り、自動運転による「初の長江横断」を実現した。科技日報が伝えた。

　同市は地形が複雑で河川や湖沼が多く、長江に11本の橋が架かっている。長江を渡る移動は武漢市民1400万人の日常生活において重要なシーンとなっている。百度自動運転業務部の陳卓総経理は「初の長江横断は武漢市の新エネルギー・スマートコネクテッドカー産業の発展、そして人工知能（AI）に焦点を当てた発展の成果だ」と説明した。

　AIや5G通信、ビッグデータなどの新技術の急速な発展に伴い、自動運転技術の交通輸送分野での応用がここ数年、加速し、閉鎖空間でのテストから公道テストへ、実証実験から商用化運営へと急速に発展している。

　中国では現在、北京市や武漢市、上海市、広州市、深圳市など21都市が自動運転テストの地方における政策を発表し、60社以上が自動運転テスト用のナンバープレートを取得している。政策の施行に合わせ、各都市は自動運転車テスト拠点の建設、人材誘致・育成の加速、産業チェーンの整備を積極的に行い、自動運転技術の急速な発展に向けてしっかりした基盤を提供している。

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