中国国家自然科学基金委員会はこのほど、2023年度「中国科学10大進展」を発表した。主に生命科学や医学、人工知能(AI)、量子、天文、化学エネルギーなどの分野をカバーしている。人民日報が伝えた。
今回発表された中国科学10大進展は以下の通り。
■ AI大規模モデルが正確な天気予報実現のためにブレイクスルーをもたらす。
■ ヒトゲノムの「暗黒物質(ダークマター)」が老化に影響を与えるメカニズムを解明。
■脳における体内時計の「場所」を特定し、それがサーカディアンリズムをコントロールするメカニズムを解明。
■ 農作物の耐塩・アルカリ性メカニズムの解明と応用。
■ 単塩基から非常に大きなDNA断片に至るまで、高精度に操作できる新たな方法を実現。
■ ヒトの細胞のDNA複製開始の新たなメカニズムを解明。
■ 高標高宇宙線観測ステーション「拉索(LHAASO)」が史上最も明るいガンマ線バーストの極めて細いジェットストリームや10兆eVの光子を発見。
■ ボースコードのエラー訂正により量子ビットの寿命を延長。
■ 光が血液中の糖の代謝を調整するメカニズムを解明。
■ リチウム・硫黄電池の界面の電荷貯蔵・重合反応の新メカニズムを発見。
ヒトゲノムの「暗黒物質(ダークマター)」が老化に影響を与えるメカニズムを示した図と写真。