2024年03月01日-03月08日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年03月01日-03月08日 >  中国2隻目の国産大型クルーズ船、2026年末までに引き渡し

中国2隻目の国産大型クルーズ船、2026年末までに引き渡し

2024年03月07日

 中国船舶集団傘下の上海外高橋造船有限公司によると、中国で2隻目となる国産大型クルーズ船の建造スケジュールがこのほど確定した。4月中旬にドックに入り、船体積層や各部品・設備の取付けを開始し、2025年5月初めに1回目の進水を行い、2026年3月末にドックを出て、同年6月に試験航行を開始し、同年末までに命名・引き渡しが行われる。人民日報海外版が伝えた。

 中国産大型クルーズ船「愛達・魔都(ADORA MAGIC CITY)」をベースに、2隻目となる大型クルーズ船は最適化も行われている。総トン数14万2000トン、長さ341メートル、幅37.2メートルで、設計喫水8.17メートル、最大喫水8.4メートル、最高速度22.7ノット、客室数2144室となっている。これは「愛達・魔都号」よりも総トン数が6700トン大きく、全長は17.4メートル長く、客室数は19部屋多い。新しい船は16階建てで生活・娯楽エリアが設置されることになっており、乗客が充実した時間を過ごし、さまざまな娯楽を楽しめるようになっている。

 今年1月1日、「愛達・魔都号」は初めて出航し、上海-済州-長崎-福岡-上海を巡った後、7日に上海呉淞口国際クルーズ船港に帰港した。

 中国船舶の総経理補佐である陳剣威氏は「中国国内外の多くのサプライヤーと2隻目に関する交渉を行っている。利益をさらに拡大し、国産化を強化するべく、インフラや常用船設備、内装材料、家具などの国内サプライヤーを探している」と説明した。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

バックナンバー