中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると、中国の有人宇宙飛行は今年、宇宙ステーション応用・発展と有人月探査を統合的に推進していくという。中国放送網が伝えた。
宇宙ステーションの応用・発展段階に入ってから、2回の宇宙貨物船補給、2回の有人宇宙船打ち上げ、2回の宇宙船帰還の任務がそれぞれ行われた。乗組員は長期にわたり宇宙で滞在し、宇宙科学実験に取り組んでいる。現在、宇宙ステーションに滞在中の有人宇宙船「神舟17号」の乗組員は、健康状態が良好で、4月末に地上に帰還する予定だ。
中国の有人宇宙飛行は今年、2回の有人宇宙任務と2回の宇宙貨物船補給を計画している。うち、宇宙貨物船「天舟7号」による補給は1月に無事完了した。今後さらに有人宇宙船「神舟18号」と「神舟19号」による2回の有人飛行、宇宙貨物船「天舟8号」による補給が実施される。2回の有人飛行を担当する乗組員はすでに選ばれており、訓練が行われている。
中国は2030年までの中国人による月面着陸を目標に定めており、有人月探査月面着陸の開発・建設活動が進められている。現在、キャリアロケット「長征10号」や有人宇宙船「夢舟」、月面着陸機「攬月」、月面着陸用宇宙服などが初期の開発段階に入っており、文昌発射場では月面着陸関連の各種試験・打ち上げ施設の建設が始まる予定になっている。