中国人民政治協商会議全国委員会委員を務める中国航天科技集団一院の新型キャリアロケットチーフエンジニアの容易氏は「われわれは現在、直径4メートル級と5メートル級の再使用型キャリアロケットの研究開発を加速させており、2025年と26年に初の打ち上げを行う」と明らかにした。科技日報が報じた。
容氏は「中国ではここ数年、再使用型キャリアロケットの重要技術が絶えず進展してきた。全体的に見ても研究開発が非常に順調に進んでいる。従来の使い捨て型と比べると、再使用型には▽帰還時に目的の場所に正確に着陸させる必要がある▽着陸する際、衝撃を減らし、転倒を避ける必要がある▽再使用するために、機体の耐久性を高くする必要がある▽必要に応じて、機体の一部を速やかに修理・メンテナンスする必要がある-という4つの面で重要技術が使われている」と説明した。
中国航天科技集団によると、昨年すでに垂直離着陸・ホバリング試験が終了し、再使用型キャリアロケットの重要技術のブレイクスルーが実現したという。同集団は現在、商業宇宙飛行市場に対応できる製品開発を加速させており、再使用型キャリアロケットの技術を高め、宇宙飛行輸送システム技術のアップデートを促進している。また、商業宇宙飛行市場向けに、液体酸素とメタンを推進剤とするエンジンYF-209なども開発している。