中国国家知識産権(知的財産権)局の申長雨局長は11日、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の第3回「部長通路」で囲み取材に応じ、「昨年実施された特許実用化公開ライセンス制度が良好な成果を上げ、1万7000件以上のライセンスが付与された。今年はこの制度を全面的に実施する。大学・科学研究機関は同制度にとても積極的に参加している」と語った。中国新聞網が伝えた。
特許の実用化・運用の強化は、新たな質の生産力の発展や、質の高い発展の促進に対して重要な役割を果たす。申氏は「中国の有効発明特許保有件数は2023年末時点で400万件を突破した」と明らかにした。
申氏はさらに「大学・科学研究機関の既存特許の整理と活用を急ぎ、実用化可能な特許ライブラリを形成し、レベル別・タイプ別管理によって企業との正確なマッチングを強化し、的確な提供を行う。特許産業化中小企業成長促進計画を実施し、大学・科学研究機関の特許実用化と、中小企業の技術取得という2つの問題を解決し、特許技術により『専精特新』(専門化・精密化・特徴化・新規性)中小企業を育成する」と語った。