四川盆地に1千億立方メートル級大型ガス田が完成

2024年03月18日

　中国四川盆地で1000億立方メートル級大型ガス田「川西ガス田」が完成し、生産を開始した。同ガス田の天然ガス生産量は年間20億立方メートルに達すると見込まれている。中国の西南地域および「川気東送」（四川省の天然ガスを東部地域に輸送するプロジェクト）沿線に、クリーンエネルギーを提供する。中央テレビニュースが伝えた。

　同ガス田の主要ガス貯留層は四川盆地川西平原の西縁に位置し、埋蔵深度は約6000メートル。貯留層の地質状況が複雑で、開発の難易度が極めて高かった。中国石油化工集団（中国石化）は新型崩壊防止掘削流体システムを独自開発し、深さ8000メートルを超える精密制御技術と生産重要技術を新たに開発した。

　四川盆地は天然ガス資源が豊富で、中国石化は同盆地で「普光ガス田」と「元壩ガス田」という2つの1000億立方メートル級海成ガス田を相次いで完成させた。中国石化は現在、四川盆地で天然ガス埋蔵量約3兆立方メートルを確認しており、天然ガスの年間生産量は260億立方メートル、累計生産量は2000億立方メートル以上となっている。

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