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電子盲導犬が科学技術展に登場 北京市

2024年03月19日

 中国北京市障害者連合会が主催し、同市障害者サービスモデルセンターが運営する第1回匯愛科学技術展が匯愛ビルで開かれた。20種以上の科学技術障害者支援製品やサービスが披露され、中でも電子盲導犬が注目の的となった。北京日報が伝えた。

 同技術展は障害者向けの支援製品とサービスを展示。視覚障害者向けでは、電子盲導犬やスマート盲導帽子、障害物回避盲導ブレスレット、視覚障害者用携帯電話音声読み上げソフトなどの製品や、中国伝媒大学の「光明シアター」や「優酷バリアフリー劇場」などのサービスが展示された。聴覚障害者向けでは、同時通訳字幕ゴーグル、音声文字変換アプリ、スマート手話通訳システム、AI(人工知能)デジタル手話人などの製品が紹介された。また、行動アシスト類としては、パワードスーツやリハビリロボット、スマートロボットアームなどの製品が披露された。

 イベント会場では「小西」と呼ばれる四足歩行ロボットの電子盲導犬が注目を集めた。このロボットは複数種類のセンサーを搭載し、杭州アジアパラ競技大会にも登場した。会場では視覚障害者の張帥帥さんが電子盲導犬を体験した。「小西、エレベーターに連れて行って」と指示すると、「小西」は張さんを連れて目的地に向かった。障害物があると立ち止まり、その場で足踏みし、自ら回避することもできた。

 張さんは「電子盲導犬は私たちの選択肢を増やすもので、今後恩恵をもたらすはずだ。一日も早く商品化されて、使用シーンを拡大することを願う」と述べた。

 電子盲導犬は6月に量産・販売される。

 
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