中国北京市農林科学院はこのほど、中国初の輸出野菜無人スマート農場が山東省煙台市で稼働したと明らかにした。従来と異なる農業生産スタイルを示すものとなる。科技日報が伝えた。
農場内では、走行中の無人トラックが一旦停止し、その後再び進み始めた。「前方に石などの障害物があり、自動で回避したのかもしれない」。国家大口野菜産業技術体系煙台総合試験ステーション長で、煙台市農林科学院野菜花卉所の李濤所長が確認に行くと、予想通り、土の中から石が出てきた。
この障害物自動回避能力は、無人トラックの「目」によるものだ。北京市農林科学院情報技術研究センターの呉華瑞研究員は「レーザーレーダーや北斗測位、マルチアイビジョンなどの設備を融合させており、無人トラックは周囲の物や人を速やかに識別できるだけでなく、野菜作物の成長具合を分析することもできる」と説明した。
無人トラックには高度に発達した「脳」もある。呉氏は「野菜無人農場システムを搭載しているため、コンピューターシステムの個別制御により、自主的なルート計画、遠隔始動、出庫、農作業、障害物自動回避、入庫など、野菜の全プロセスの作業が実現できる。また内蔵型のマルチマシン共同作業アルゴリズムモデルに基づき、無人トラックは同一プロセスのマルチマシン作業を可能にしている。各プロセスのマルチマシン協力により、作業効率を大幅に高めている」と語った。
呉氏はさらに、「野菜畑はでこぼこがあり、走行ルートから逸脱しやすい。なのでわれわれは、無人トラックにアルゴリズムを内蔵し、北斗測位と慣性航法システムを結びつけることで、数ミリ秒内に偏差を修正し、それを補正している。この設備はすでに海外に進出し、サウジアラビアやパキスタン、ベラルーシなどの国の人々に利益をもたらしている」と述べた。
