世界初のAIエンジニアが誕生　将来的にソフト開発者がいなくなるのか？

2024年03月22日

　米Cognition社は12日、世界初のAI（人工知能）ソフトエンジニア「Devin」の誕生を発表した。フルスタックでの開発やクラウド展開、基礎コード、バグ修正などができ、意思決定が必要な数千項目の複雑なエンジニアリングタスクを計画・実行することも可能だ。中国新聞網が伝えた。

　あるAI専門家はSNSで「初のAIエンジニアには期待できそうだ。DevinがトップAI企業の面接試験で頭角を現し、任務を完了したことが印象的だった」と語った。Devinがプログラミングをしている動画もインターネット上に複数出回っている。

　AI時代にプログラマーが必要なのか。このことについて、360集団創業者の周鴻禕氏は「AI時代はこれまで以上にプログラマーが必要だ。コンピューター専攻とプログラマー業界は今後も成長する最も有望な業界だ。この傾向は5～10年先まで続く」と見解を述べた。

　Google共同創業者のセルゲイ・ブリン氏も最近、「現在の大規模言語モデルにとって、プログラミングは最もチャレンジングな任務の一つだろう。われわれはAIの未来の動向を完全に予測できない。AIは多くの職業に影響を及ぼすことが予想されるため、プログラマーだけを取り上げて議論すべきではない」と指摘した。

　プログラマーは現在も人気職種だ。多くのIT大手の採用情報を見ると、プログラマーとエンジニアの月収は数万元（1元＝約21円）にのぼる。特にAIやクラウドコンピューティングなどは高給で人材を募集している。

　求人サイトの智聯招聘が発表した報告書によると、IT・インターネット業界は引き続き求人需要が旺盛だ。春節（今年は2月10日）後2週目における求人応募者数の前月比トップ3は、フロントエンド開発、ソフトウェア開発、テストエンジニアだった。データエンジニアやモバイル研究開発、AIエンジニア、半導体エンジニアなどの技術型ポストも、前月比の応募者数がトップ20に入った。

関連記事

2024年03月11日

生成AI搭載スマホが今後の主流に？　シフトを加速させる中国メーカー