2024年03月25日-03月29日
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広西の「新御三家」が海外進出

2024年03月27日

 中国広西チワン族自治区では、新エネルギー産業の急速な発展に伴い、「新御三家」(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)製品の輸出が持続的に増加し、貿易の新たな目玉となっている。人民網が伝えた。

 統計によると、2023年における同自治区の「新御三家」製品の合計輸出額は前年の2.9倍の155億7000万元(1元=約21円)に達し、広西の輸出成長率を2.8ポイント押し上げた。広西の「新御三家」製品は主に民間企業や外資系企業が輸出しており、EU、ASEAN、インドが3大輸出先となっている。このうち、電気自動車は主にEU、リチウム電池は主にインドに、太陽電池は主にASEANに輸出されている。

 工業の要衝である柳州市は、上汽通用五菱汽車の「125プロジェクト」、東風柳汽の新エネルギー車「竜行プロジェクト」、広西汽車集団の新エネルギー車強化プロジェクトを主な足がかりに、世界の新エネルギー車産業における重要拠点の構築に力を入れている。

 統計によると、2023年、上汽通用五菱汽車の総輸出量は前年比9%増の21万1500台に達した。新エネルギー車は柳州や他の通関地から前年比165%増の累計2万4094台輸出された。インドネシア支社は2023年、新エネルギー車の実売台数1万651台を達成し、前年比130%増となり、新エネルギー製品の市場シェアは46%を超え、細分化市場で首位に立った。

 同じく海外市場で「爆発的人気」となっている製品に、「メイド・イン・広西」のリチウム電池がある。南寧市では、新エネルギー電池産業がゼロから成長し、産業チェーンの一部として延伸的発展を実現した。同市は比亜迪(BYD)の世界最大の電池生産拠点として、電池製造業に代表される新興産業クラスターの集積を積極的に推進している。

 近年、広西チワン族自治区では風力発電、太陽光パネル、蓄電など新エネルギー重点産業が急速に発展し、産業構築がほぼ整備されてクラスター化し、風力発電装置製造企業11社、新型蓄電池関連企業22社以上が進出している。

 南寧市の税関関係者は「以前の衣料品、家電、家具という『旧御三家』から、現在の『新御三家』への移行は、広西の輸出製品構成がさらに最適化され、貿易が安定の中で質を高めていることを示している」と指摘した。

「新御三家」の海外進出を促進するため、同自治区は今年に入り、貿易企業の国際競争力強化を支援する複数の措置を打ち出すとともに、金融や信用保険などの面で積極的に支援し、企業の輸出拡大を後押ししている。

 
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