中国が開発した水素エネルギーを用いた市内用列車がこのほど、吉林省長春市で設計最高時速160キロの走行テストを行った。中国新聞網が伝えた。
今回のテストではシステムと各レベルでの性能検証を実施。鉄道分野の水素エネルギー応用における新たなブレイクスルーとなった。
中車長客が開発したこの列車には、水素エネルギー動力システムが内蔵されており、同社が開発した水素・電気ハイブリッドエネルギー制御システムが採用されている。走行試験中、列車は時速160キロでの走行と、実走1キロ当たりの走行平均エネルギー消費量5キロワット時、最大航続距離1千キロ以上を達成した。
中車長客国家軌道客車工程研究センター新技術研究部の王健副部長は「今回のテストで、氷点下25度から氷点下35度の環境温度における水素エネルギー列車の性能が初めて検証された。テストで確認された各指標は軒並み、国際トップレベルに達していた」と語った。