中国国家航天局によると、中継衛星「鵲橋2号」は北京時間3月25日、約112時間の飛行を経て月面から約440キロに達し、月接近時の減速を行い、約19分後に月周回軌道に入った。人民日報が伝えた。
「鵲橋2号」は今後、月周回軌道で高度と傾斜角の調整を行い、24時間周期の月大楕円ミッション軌道に入り、月探査機「嫦娥4号」「嫦娥6号」との通信試験を行う。
月接近時の減速は、月周回衛星の飛行過程で最も重要な軌道制御だ。衛星は月周回飛行を行うには、月に接近する際に「ブレーキ」をかけて、その相対速度が月の脱出速度を下回るようにすることで、月の重力に捕らえられる必要があるという。