中国浙江省の安賢陵園でこのほど、同省初のデジタルグリーフケア体験空間がオープンした。中国新聞網が報じた。
体験スペースに入ると、ディスプレイと照明があり、没入型の追悼シーンが作り出されていた。参列者はAIデジタルヒューマンの指示に従い、告別式や命日の追悼を行う。
安賢陵園の単璐副総経理は「AIデジタルヒューマン『小無』をベースにして、故人の生前の写真や動画、録音、チャット記録などの資料を活用することで、その姿を『再現』させることができる」と説明した。
しかし、単氏によると、倫理的要素などを考慮して、AIデジタルヒューマンを通して故人を「復活」させるサービスを本格的には提供していないという。
単氏は「こうした業務を提供するには、遺族の同意が前提となる。デジタルヒューマンはバーチャル世界のイメージに過ぎず、本当の意味で故人の代わりになることはできないと考えている。そのため遺族とよく意思の疎通をし、本当の望みを知る必要がある」と述べた。