2024年04月08日-04月12日
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稼働から1年を迎えた商用海底データセンター

2024年04月09日

 中国海南省陵水リー族自治県に設置された世界初の商用海底データセンターが、2023年3月末に稼働してから1年が経過した。その間、設備の故障は起きておらず、また、高い省エネ性能を示している。科技日報が伝えた。

 海底データセンターはデータを保存するだけでなく、計算能力サービスも提供する。その計算能力は既存のコンピューター6万台が同時にオンライン作業を行うのに相当し、30秒以内に400万枚以上の高画質画像を処理できる。

「データを海底で保存」という奇想天外な発想を現実化したのは、深圳海蘭雲データセンター科技有限公司の蘇洋総経理とそのチームだ。

 データセンターは計算やデータ保存の過程で大量の熱エネルギーを放出する。かつてのデータセンターは主にエアコンなどの冷却システムによって温度を下げることで通常運転を維持していたが、この場合、大量の電気エネルギーを消耗してしまう。一方、海底データセンターは海水によって自然冷却するので、電気や淡水資源をほぼ消耗しない。

 大量のデータキャビンを海中に沈めた場合、短時間内にメンテナンスができなかったり、故障した場合はどうするのだろうか。

 蘇氏は「チームはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)という論理制御技術を利用し、故障の点検と速やかな処理を行う。また、われわれはデジタルツインシステムを開発し、デジタルモデルによって海底データキャビンのすべての設備と運営状況を1:1でマッピングしている。これにより、技術者はデータキャビン内の設備の運営状況とデータ・パラメータをチェックし、リモートメンテナンスを行っている」と説明した。

 
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