2024年04月08日-04月12日
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スマホ1台で約500ヘクタールの農地を管理

2024年04月10日

 中国四川省成都市の農業管理者である王伶俐さんは、13人のチームを率い、各種スマート農業ソフトウェアを応用し、4つの合作社の約466.7ヘクタールの農地を管理している。人民日報が伝えた。

「気温は14℃、2時間以内は雨が降らないだろう」。王さんはスマート農業アプリで天気情報をチェックすると、ドローンを携えて家を出た。

 小麦畑では王さんがコントローラーを操縦すると、ドローンがゆっくりと離陸し、その気流で渦巻状になった小麦畑に、農薬が均等に撒かれた。

 春の成都平野は天気が変わりやすいため、王さんはアプリで周辺地域の2時間以内の天気予報を把握してから農作業を行う。「急に雨が降れば、農薬が吸収されないうちに流されてしまい、無駄になるだけでなく、土壌を痛めることにもなる」。

「1台の携帯電話には、農地の大きな事から小さな事まで詰まっている」。王さんは農業生産の情報化のメリットについて、「携帯電話で土地上部の含水量や作物の成長具合をチェックできるし、農業の専門家がオンラインで質問に答え、オフラインで支援を行う。また、アプリは供給・販売プラットフォームとつながっており、農業資材の購入や商品販売で中間段階を省くことができ、収入を増やし支出を抑えることにつながる」と説明した。

 
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