中国石油化工集団(中国石化)は8日、同社が海南省で実施している『福深熱1井』の掘削が完了し、深度が5200メートルに達したと明らかにした。中国の地熱科学探査井の最深記録を更新したことになる。科技日報が伝えた。
同井の掘削成功は、華南深層地熱の形成・蓄積のメカニズムを解明し、中国の乾燥高温岩石探査において新たな進展を得たことを示している。
同井は中国石化石油探査開発研究院の重点地熱科学探査井で、掘削目標は深層乾燥高温岩石地熱井に属する2億5000万年前の花崗岩だ。2023年8月の掘削開始後、「デュアル駆動掘削+高圧噴射」など複数の独自技術を採用。5000メートルで温度が180℃を超え、国家エネルギー業界標準が定めた乾燥高温岩石の温度の限界に達した。