「中国苔茶の里」と呼ばれる貴州省では現在、茶葉の春摘みシーズンを迎えている。石阡県茶産業センターに入ると、職員がビッグデータプラットフォームによって茶畑の成長具合を把握し、茶葉生産の全プロセスにおけるモニタリングとトレーサビリティを実現している。中国新聞網が伝えた。
同センター職員の呉葉青氏は「石阡苔茶ビッグデータクラウドプラットフォームのデータ分析によって、竜塘中核エリアの3333ヘクタールの茶畑が収穫期を迎えたことがわかった。現地の茶葉企業に対し、労働力を投入して収穫するよう通知すると、彼らは直ちに茶農家に声をかけて収穫を行う。農家が主に収穫するのは価値が最も高い単芽だ。収穫期間が短いため、すぐに摘まなければ価値が大幅に下がる」と説明した。
ある茶畑では、農業技術者がスマートフォンを使い、ビッグデータクラウドプラットフォームを通じて、茶畑の温度や湿度をモニタリングした。その結果、温度が高くて湿度が低いことが分かり、直ちに遠隔で灌漑作業を行った。
石阡県茶産業センターの農業技術者である王楓氏は「この多機能気象ステーションは茶畑の温度、湿度、降水量、風の強さなどの気象資料をリアルタイムで収集して更新し、ビッグデータクラウドプラットフォームにアップしている」と述べた。
ビッグデータクラウドプラットフォームの運営により、石阡苔茶の生産材料のコストが20%、人件費が25%削減され、企業の収益が約15%増加した。
