中国工業・情報化部(省)によると、2月末現在、中国の5G携帯電話ユーザー数は8億5100万人に達し、4Gユーザー数を9000万人以上上回った。人民日報が伝えた。
5G増加のポイントとして、次の3点が挙げられる。
①ネットワーク基盤が日増しに充実している。2月末現在、中国の5G基地局数は350万9000カ所で、無線基地局全体の3割近くを占めた。同部は信号増強と5G応用推進を打ち出しており、5Gの普及と応用を持続的に拡大させている。
②5G技術が加速している。中国移動(チャイナ・モバイル)は現在、5G-Aの商用展開を開始しており、第1弾となる100都市のリストを発表した。年内にも300以上の都市に拡大する予定となっている。5G-Aは5Gよりも高速で、大容量接続、低遅延などの特徴を備える。これまでに中国移動が主導した5G-A国際標準は60件の策定を完了しており、世界の通信事業者でトップとなっている。
③5G応用が急速に拡大している。2月末現在、中国のモバイルネットワークの累計データ通信量は前年同期比16.6%増の487億6000万GBに達した。うち5Gユーザーは59.8%増加し、全体の53.3%を占めるようになり、データ通信量全体の伸び率を前年同期より4.6ポイント引き上げた。全国5G仮想プライベートネットワーク数は3万3000以上と前年同期の2倍以上となり、業界向けの5G応用供給が強化され続けている。
同部関係者は「今後は産学研用(企業・大学・研究機関・ユーザー)の各方面と共に部門間の連携を強化し、5G応用の大規模発展で新たな成果を上げ、経済・社会の質の高い発展に強力な保証を提供する」と語った。