中国の国家スーパーコンピューターネットワークが11日、稼働した。計算能力の需給バランスのずれを改善し、新たな質の生産力の形成を加速させ、「デジタル中国」の建設やデジタル経済の発展などを支える。新華社が伝えた。
第1回スパコンネットワークサミット兼国家スパコンネットワークプラットフォーム稼働式典が同日、天津市で行われた。中国科学院院士(アカデミー会員)で、スパコンネットワーク全体専門家チーム長の銭徳沛氏は「人工知能(AI)を契機として、計算分野のハードウェア、アルゴリズム、応用、システムの協同イノベーションを牽引する。国家スパコンネットワークの稼働は、計算能力による各業界の活性化をさらに推進することになる」と述べた。
中国の計算能力インフラ建設は近年、顕著な成果を上げているが、AIなどの技術が急速に発展する中で、計算能力に対する社会全体の要求がより高くなっており、計算能力センターは既存の単体運営モデルを打ち破ることが急務となっている。こうした課題を解決するため、国家スパコンネットワークの構築が2023年4月に開始された。
すでに200以上のサービスプロバイダーが国家スパコンネットワークに常駐し、3200種以上の商品を提供している。これらの商品には、科学計算、工業シミュレーション、AIモデルトレーニングなどの先端デジタルイノベーション分野が含まれ、高度な計算サービスに対するニーズを満たすことができる。
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