2024年04月15日-04月19日
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フードデリバリーでドローンを活用 山西省晋中市

2024年04月19日

 中国山西省晋中市左権県では、フードデリバリーでのドローン活用に向けた動きが進んでおり、最速10分で配達できるようになる。県内の写生基地を訪れる学生たちもこのサービスに期待を寄せている。科技日報が伝えた。

 同県は現在、中国北方国際写生基地での「空中フードデリバリー」の応用を推進している。同基地では物流ドローン「豊翼方舟40」が最終調整と航空輸送の承認段階に入っている。

 このドローンは8軸設計を採用。1度に重さ10キロの荷物を運ぶことができる。平均飛行速度は時速50キロで、1回の充電による航続距離は最大20キロとなる。

「空中フードデリバリー」プロジェクトはまもなくサービス開始を迎える。基地を出発し利用者が受け取るまで最速で10分しかかからず、周辺の半径14キロ内には15分で配送できるようになる。「空中フードデリバリー」の李鑫エンジニアは、「このサービスは沢城駅站を起点に、東安山村と西安村の配送スポットに配送する。ドローンによる配送のため、高速で制御可能というメリットがあり、タイムリーな物流・輸送の効果的な補完になる」と説明した。

 李氏はまた、「空中フードデリバリープロジェクトは配達時間を大幅に短縮できるだけでなく、労力も節約できる。物流ドローンは高精度の自動着陸・障害物回避システムを搭載し、安定的で正確な自動着陸が可能だ。着陸精度はセンチメートル級で、運営管理・制御システムも備えており、ドローンの情報伝送システムによって、飛行データをリアルタイムでチェックし、宅配物の安全をモニタリングできる」と述べた。

 左権県の関係者は「新型交通産業としての低空経済は、空域資源の開放や関連分野の発展に対する重要な意義を持つ。ドローン産業はここ数年、一連の消費シーンを生み出しており、物流ドローンは当県の低空経済発展の新たな原動力となる」と語った。

 
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