中国北京市人力資源・社会保障局がこのほど発表した「2024年北京市人的資源市場給与状況報告(1-3月)」によると、今年第1四半期(1-3月)における専門技術者の平均月給中央値は1万2368元(1元=約21円)で、5四半期連続で上昇傾向を維持した。工人日報が伝えた。
同報告は、重点産業と職種という角度から、北京市の給与水準を分析している。
重点産業を見ると、スマート/先端製造の平均月給中央値が1万3037元、テクノロジーサービス産業が1万2477元となっており、前期と比べて上昇幅が際立った。生活サービス産業は、元旦や春節(旧正月)8連休の消費に牽引され、市内の文化観光・飲食消費が持続的な伸びを示したこともあり、平均月給中央値は7965元と大きく上昇した。
中国で人工知能(AI)大規模モデルの応用が加速しているのに伴い、大規模モデルのアルゴリズムエンジニアや自然言語処理(NLP)アルゴリズムエンジニアなどの人材不足が拡大しており、関連職種の月給中央値はいずれも4万元を超えている。