中国上海市で14日に開かれた上海合成生物学イノベーションサミットで、同市に新型研究開発機関である上海合成生物学イノベーションセンターが設立されることが分かった。新華社が伝えた。
上海市科学技術委員会によると、同センターは科学技術産業サービス機関と合成生物学科学技術イノベーション協力パートナーが共同で発起・設立するもので、中国内外の科学研究機関や非営利団体、大手企業などと幅広く提携し、合成生物分野における人材ネットワークの構築、技術協力、コンセプト検証、科学技術成果の実用化を行う。
同センター戦略発展委員会の金勤献主席は「当センターには人材集積、イノベーションによる活性化、産業の拡大という3つの目標がある。うちイノベーションによる活性化の面では、バイオ医薬品、高価値分子、コモディティ化学製品に関する3つの実用化プラットフォームを構築し、技術の商用化を実現する」と説明した。
上海市科学技術委員会によると、上海は合成生物学産業の発展を非常に重視している。2023年9月に発表した「上海市による合成生物イノベーション、先端バイオ製造産業クラスターの構築加速行動案(2023−25)」では、インフラ・実験室の能力強化、新型研究開発機関の設立、基礎研究・応用研究の強化など9つの重点任務を打ち出している。