中国国家航天局は24日に開かれた2024年「中国宇宙の日」メイン会場イベント開幕式で、中国が提唱し、各国と共同建設する国際月科学研究ステーション(ILRS)に新たなメンバーが加わり、月探査機「嫦娥7号」が6台の国際ペイロードを搭載すると発表した。中国新聞網が伝えた。
国際月科学研究ステーションに新たに参加するのは、ニカラグア、アジア太平洋宇宙協力機構、アラブ天文学・宇宙科学連合の1国2機関。中国はパートナーと同ステーションの論証やプロジェクトの実施、運営・応用などの多面的な協力を行う。
嫦娥7号ミッションの国際ペイロード搭載プロジェクトは、ペイロードの科学目標や工学的実現可能性などに基づき、最終的にエジプト、バーレーン、イタリア、ロシア、スイス、タイ、国際月面天文台協会による6台のペイロードを選定。嫦娥7号ミッションは26年前後の打ち上げを予定しており、月南極の月面環境や月の土壌、氷、揮発性物質などを調査し、月の地形、成分、構造の高精度観測・研究を行う。