2024年05月01日-05月10日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年05月01日-05月10日 >  耐低温自動水素充填ロボットが稼働

耐低温自動水素充填ロボットが稼働

2024年05月08日

 中国の国家能源集団国華投資によると、世界初の耐低温自動水素充填ロボットがこのほど、同集団重量貨物鉄道水素充填科学研究モデルステーションでの試運転を終えて稼働した。科技日報が伝えた。

 国華投資蒙西分公司巴図塔水素充填ステーションの王子嘉氏は「耐低温自動水素充填ロボットは、先進的な力制御ソフトフローティング技術を採用し、水素充填ノズルの使用におけるトルクの自動識別を実現し、耐干渉の3D視覚カメラによってリアルタイム測位を行い、移動するターゲットに対する視覚測位を行う。自然光の条件下で、ロボットは自動的に防爆キャビンのドアを開き、水素充填ノズルをつかみ、視覚システムで識別し、水素充填口に挿入して自動でロックするといった水素充填プロセスを行い、人手を必要としない」と説明した。

 優れた安全性能も同ロボットの大きな注目点だ。同ロボットは最高レベルの水素防爆要件を満たし、システムや人員の安全を最大限確保している。王氏は「ロボットに組み込まれた自動危険認識機能により、水素充填中に車や環境のリアルタイムでモニタリングが可能となっている。異常を発見すれば直ちにトルク異常やリアルタイム警報・ロックなどのセキュリティ操作を行う」と語った。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る