2024年05月01日-05月10日
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チベット自治区で再生稲の試験栽培を実施

2024年05月09日

 中国チベット自治区メトク県農業農村局がこのほど、同県背崩郷地東村で初めて再生稲の田植えが行われたと発表した。こうした革新的な試みは同県の農業生産方法の高度化を示すとともに、高原地域の稲作に新たなアプローチと方向性ももたらしている。科技日報が伝えた。

 再生稲は収穫後に再び成長し、連続的に収穫できる稲の品種で、ここ数年にわたり、関連する農業専門家や農家によって重視されるようになっている。従来の稲と比べて、成長期間が短く、生産量が多い上、高いストレス耐性を持つ。気候変動や自然災害の多発を背景に、再生稲の栽培は食糧安全保障や農家の所得増に対して重要な意義を持つ。

 メトク県はヤルツァンポ大峡谷の奥深くに位置し、急峻な地形、湿潤な気候、肥沃な土壌という恵まれた自然条件が稲作に適している。

 同県は今年3月に背崩郷地東村と徳興郷徳興村で再生稲の試験栽培を行った。栽培された再生稲の品種は「茘両優650」と「茉両優650」で、試験栽培面積は計約13.3アール。11月の収穫に向け、これらの再生稲はすくすくと育っている。

 
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