中国陝西省蒲城県にある国家民生用航空機試験飛行拠点でこのほど、中国が独自開発した大型水陸両用機「AG600(通称:鯤竜)」の夜間飛行試験が初めて行われた。試験では、主に機体の照明システムの検証が行われ、同システムが十分な明るさを提供し、眩しさや反射光、ビネッティング、直射光などが発生しないことが確認された。環球網が報じた。
日没前に離陸したAG600は数時間の飛行を経て、午後10時に着陸した。試験では計9回の連続離着陸が行われ、5回目以降は満足できる評価が得られたという。今回の夜間飛行が成功したことで、安全に夜間飛行できることが確認されたほか、その使用範囲を拡大し、全天候試験飛行を実施する上でのデータが得られ、経験を積むことができた。
AG600は中国が独自開発した大型特殊用途民生用航空機で、空中消火や水難救助といった差し迫った需要を満たすことができる。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。