中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川県は現在、サクランボの収穫・販売シーズンを迎えている。威州鎮月里村では、専門家の指導による新技術導入もあって、サクランボの生産量がここ数年、大幅に増加している。新華社が伝えた。
この新技術とは、汶川県、四川農業大学、四川省農業科学院などが協力して推進している高収量技術を指す。
1990年代に種子の導入に成功して以来、汶川産サクランボは昼夜の寒暖差や十分な日照などの優れた気候・自然条件に恵まれ、「実が大きく、色鮮やかで、甘い」サクランボを生産してきた。
四川農業大学園芸学院副院長の龔栄高教授の研究チームは、毎月2~3回汶川を訪れている。特にサクランボの開花や果実発育、冬季管理などの重要な時期には木の整形や高さ調整、剪定などを行い、栽培業者などに丁寧に技術を教えている。
汶川県ではここ数年、新品種のスクリーニングや有機肥料の使用、病虫害防除技術の導入、残留農薬の検査などにより、サクランボ産業の質の高い発展を推進しており、県内約2000ヘクタールのサクランボ農地の年間生産高は6億元(1元=約22円)以上となっている。