中国江蘇省の塩城射陽低(ゼロ)炭素産業パークでは、年間37億キロワット時(kWh)のグリーン電力が発電されている。新華網が伝えた。
塩城市射陽県の干潟の面積は約7.3万ヘクタールで、沿岸の高度100メートルにおける年平均風速7.6メートルを超えており、豊富な風力・太陽光資源を秘めている。県内における太陽光・風力などの新エネルギー年間発電量は37億kWhで、これらの電力の生産過程における二酸化炭素(CO2)排出量はゼロ、もしくはニアゼロで、環境に優しいグリーン電力となっている。
同パークにある中車風力発電ブレード工程有限公司の150メートル級洋上風力発電ブレードスマート製造作業場では、赤と白の風力発電ブレードが羽扇のように美しく並んでいた。ここではスマート化されたネットワークシステムにより、リアルタイムでエネルギー消費量をモニタリングしている。周辺の街灯も太陽光と風力発電を使っており、外部電力の使用を減らしている。同社の郝肖軍副総経理は「当社1・2期工場の屋根の太陽光発電量は年間1400万kWhで、これだけで工場の年間炭素排出量を約3000トン削減できる」と述べた。
同パークは今年5月、グリーン電力・グリーン証書サービスコンソーシアムを結成し、パークのグリーン電力市場ユーザーにワンストップサービスを提供し、より多くの入居企業がグリーン電力取引に参加するよう推進している。射陽港経済開発区党工委書記の陳双喜氏は「年間500万kWhのグリーン電力取引、1000枚以上のグリーン証書取引を目指し、グリーン・低炭素の循環型経済体制の構築を後押しする」と述べた。