中国科学技術大学校長の包信和院士(アカデミー会員)は、このほど開催された同大学の卒業式で、博士課程修了者が開発した「空中イメージングテレプロンプター」を使ってスピーチを行った。科技日報が伝えた。
包氏は「本校光学専攻の博士課程修了者が開発した空中イメージングテレプロンプターを使うと、私のスピーチ原稿を空中に表示できる」と述べ、まるで原稿を見ていないような様子でスピーチを披露した。
この装置には「無媒体空中浮上イメージング」技術が搭載されている。一般的なテレプロンプターの画面を空中に直接表示し、その他の実体表示媒体を必要としない。また正面にいる使用者にしかその内容が見えないため、スピーチ内容を聴衆に見られることもない。さらに自動ページめくりシステムと連動させることで、原稿を見ていないような表情でスピーチを行うことができるという。