2024年07月01日-07月05日
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夏季ダボス会議、「10大新興技術報告書」を発表

2024年07月01日

 中国遼寧省大連市で開かれた世界経済フォーラム(WEF)第15回ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)で、年間「10大新興技術報告書」が発表され、今後3~5年以内に世界に大きな影響を及ぼす画期的な技術10項目が紹介された。新華社が伝えた。

 10項目の内訳は、科学発見を駆動する人工知能(AI)、プライバシー強化技術、スマートメタサーフェス、高空プラットフォーム通信システム、通信感知一体化、世界の没入技術の完成、弾性サーマル素材、炭素を捕獲する微生物、代替タンパク質飼料、器官移植改善を目指すゲノム研究となっている。

 これらの技術は健康や通信、インフラ、持続可能な発展などの分野での応用を重視している。例えば弾性サーマル素材は、世界的に気温が上昇し、各国の冷却ソリューションの需要が拡大する中、エネルギー効率を高め、エネルギー消費量を減らし、機械応力下で熱を放出・吸収し、現在の技術に持続可能な代替の選択肢を提供する。また炭素を捕獲する微生物は、人工的に作った微生物によって排出物をバイオマス燃料などの重要製品に転化させ、気候変動を遅らせる方法を提供する。

 同報告書の発表は今回が12回目で、専門家が未来を洞察する需要な参考材料となっている。フォーラム主催者によると、報告書は科学者や研究者、学者を目指す人々の注目を集めており、その10大新興技術は今後5年で相当の応用規模を形成するとみなされている。

 
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