中国の北方地域では最近、広い範囲で高温が続いており、自転車や徒歩で移動する人々は暑さ対策に迫られている。このほど、こうしたユーザー向けに、一部のスマホ地図アプリが「日焼け対策ナビ」機能を発表した。この機能はリモートセンシング技術と動的レイトレーシングアルゴリズムにより、特定の時間帯における道路の日陰の面積をリアルタイムで計算できる。科技日報が伝えた。
ユーザーが地図アプリを使って「自転車」か「徒歩」のルートを選択すると、アプリはさまざまなルートの「日陰率」を表示する。これはルート内に含まれる「木陰」と「ビル陰」が占める割合を示したもので、ユーザーは日陰率が高いルートを選ぶことで、より涼しく移動できるようになる。
「木陰」エリアは、地図アプリがリモートセンシング技術により、道路周辺の樹木の分布密度を分析し、具体的な位置などの要素を総合して計算したものだ。
「ビル陰」エリアの日陰面積の判断はより複雑だ。これはビルの位置や高さ、形状、道路幅などと関わっているため、動的レイトレーシングアルゴリズムで複数の要素を総合し、特定の時間帯に陰がカバーする面積を計算している。
現在、「日焼け対策ナビ」機能を備えた地図アプリは、中国の20都市以上に対応している。ユーザーは各種アプリを最新版にアップデートすることで体験できる。