中国中車傘下の株洲中車特殊装備科技が開発した高山断崖用跨座式モノレールと鉄道システムが11日、江西省の大覚山風景区で引き渡された。同プロジェクトは全線で山腹を走行し、うち3分の1以上の区間が断崖絶壁にあり、観光客を乗せた列車は標高850~1150メートルの危険な崖や峰々の間を通過する。新華社が伝えた。
スリル満点の「断崖列車」はどのようにして乗客に安心感を与えるのか。株洲中車特殊装備科技の晋軍輝チーフエンジニアは「中国中車は大覚山の険しい地形に対応するため、独自の連接台車とラック技術を開発した。大勾配で曲率の小さい運転環境に対応し、列車の曲線通過性能を高めると同時に、登坂力をさらに確保した。また、列車のすべてに赤外線衝突防止システムが標準装備されており、運行の安全性と信頼性を確保している」と説明した。
大覚山風景区は江西省撫州市資渓県に位置する。同県は森林率が87.7%に達し、中国の生態モデルエリアとなっており、豊かな自然環境によって現地の観光業が盛んになっている。江西大覚山風景区集団の李雄偉執行役員は「プロジェクトは高速鉄道制御技術を観光鉄道に応用したもので、完全電動モノレールを自然の中で走らせることで、観光客が景観を楽しむことができる」と述べた。