2024年07月22日-07月26日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年07月22日-07月26日 >  中国の新興産業、電力消費が大幅に増加

中国の新興産業、電力消費が大幅に増加

2024年07月22日

 中国電力企業連合会はこのほど「中国電力業界年次発展報告書2024」を発表した。統計によると、中国では2023年、末端でのエネルギー消費に占める電力の割合が28.1%に達し、米国や英国、ドイツなどを上回った。科技日報が伝えた。

 電力消費は経済運営の重要なバロメーターだ。中国の電力需要は近年、堅調な成長を維持している。23年の社会全体の電力消費量は9兆2200億キロワット時(kWh)で、世界の電力消費の約33%を占めた。中国の電力消費は第14次五カ年計画(2021-25年)が始まってから、年間平均約5700億kWh増えており、増加分がドイツの年間電力消費量に相当する。

 中国では電力消費構造が持続的に最適化されており、第2次産業のうち、ハイテクおよび設備製造業の電力消費は23年に前年比11.2%増となり、製造業全体の伸びを3.8ポイント上回った。うち太陽光発電設備製造の電力消費は76.0%増、新エネルギー車製造の電力消費は38.8%増、充電・バッテリー交換サービスの電力消費は78.1%増だった。新興産業が高い電力消費の伸びを維持していることは、中国の製造業生産が成長傾向を維持し、産業構造がハイテクや高付加価値に向けて最適化・高度化していることを示している。

 同連合会発展部の張琳主任は「エネルギーのグリーン・低炭素へのトランスフォーメーション推進に伴い、末端エネルギー消費での電気の比率増加の傾向がより顕著になっている。中国全土の末端エネルギー消費に占める電力の割合は30年には35%に達する見込みだ」と述べた。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

人気記事


 
 
APRC運営ウェブサイト


中国関連ニュース 関連リンク