中国の中央広播電視総台(CMG)は17日、パリ五輪に関する記者会見を開催した。それによると、CMGの8K中継車が現地時間16日に仏パリの五輪会場であるスタッド・ド・フランスに到着し、同地でパリ五輪の陸上競技と閉会式の8K国際信号を制作する。中国が夏季五輪の8K国際信号を世界の視聴者に提供するのは初めてとなる。科技日報が伝えた。
このほかCMGはパリ五輪期間中、主要中継機関として、夏季五輪フル4K UHD +3D音響制作、クラウド・ネットワーク一体化アーキテクチャによる全メディア超高画質制作のサポートなど9件の科学技術イノベーション成果を応用する。
CMG技術局の智衛副局長は「技術局は今回の五輪でCMGのメディアクラウドに基づき、パリにエッジノードを設置し、大陸を跨ぐ五輪中継クラウドサービスプラットフォームを構築し、効率的で便利なクラウド化生産ツールを提供する。また、コンテンツ公開の効率を高めるため、5Gモバイルネットワークも夏季五輪の取材・伝送の主要方法として、ニュースと大会現場の報道に使用する」と述べた。
パリ五輪国際放送センター(IBC)にあるCMGのスタジオも21日より全面的に稼働した。CMGはIBCメインコントロールコアディスパッチングシステムを通じ、競技会場やスタジオの100以上のUHD/HD信号ソースを処理する。さらに、体操や卓球、バドミントン、ロッククライミング競技の国際信号制作と、他の競技の中継を実施する。