中国広核集団によると、大亜湾原子力発電所は1994年の完成から30年間、安全運転を続けており、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)の発展を支える重要な電力源になっている。科技日報が伝えた。
同発電所は中国大陸初の大型商業用原子力発電所で、1994年の商業運転開始後に嶺澳原子力発電所第1期、第2期プロジェクトを建設。現在、大亜湾にある3カ所の原子力発電所の原子炉6基の総発電設備容量は612万キロワット(kW)に達し、世界最大規模の加圧水型原子力発電所拠点の一つになっている。
同発電所運営管理有限責任公司の張錦浙サブチーフエンジニアは「大亜湾原子力発電所の原子炉2基の累計送電量は4334億9400万キロワット時(kWh)で、粤港澳大湾区に絶えずクリーン電力を注入している。うち香港への累計送電量は3145億kWhに達し、香港の電力消費量全体の4分の1を占めている」と説明した。
データによると、今年6月30日までの大亜湾原子力発電拠点の原子炉6基の累計送電量は9597億kWhで、約216万ヘクタールの植林に相当する環境保護効果がある。