2024年08月01日-08月02日
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科学研究衛星2基が運用開始

2024年08月02日

 中国国家航天局はこのほど、民間用宇宙インフラ大気環境観測衛星と生態系炭素観測衛星の科学研究衛星2基の運用開始式典を開催した。科技日報が伝えた。

 この大気環境観測衛星は、世界で初めてレーザーアクティブ検出方法を採用した高精度大気環境リモートセンシング衛星であり、大気中粒子状物質や汚染ガス、温室効果ガス、雲・エアロゲルおよび地表、水域などの総合観測が可能だ。また、世界全天候、24時間連続、1ppm(100万分の1)の高精度二酸化炭素(CO2)カラム平均濃度の観測を実現した。

 陸地生態系炭素観測衛星は「句芒号」と呼ばれ、世界初の森林カーボンシンクアクティブ・パッシブ共同観測のリモートセンシング衛星で、植生バイオマスや植生生産性を検出でき、地理測量、災害評価、農業状況のリモートセンシングなどの需要を満たす。同衛星は森林植生の高さやバイオマス、クロロフィル蛍光の定量リモートセンシング検出が可能で、中国と世界の森林カーボンシンク観測能力を高める。

 2基の衛星は軌道上試験において、いずれも高い応用効果を示した。運用開始後、大気環境や陸地生態系の観測を実施し、地球規模の気候変動への対応、「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成に重要なデータサポートを提供する。

 
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