2024年08月05日-08月09日
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長江のカスケード式発電所、1日の最大発電量が15億kWhに

2024年08月05日

 中国長江三峡集団によると、長江のカスケード式発電所の全発電機110基が7月12日に今年初のフル稼働を行った。1日の発電量が10億キロワット時(kWh)を超えた日数はすでに35日に達し、最大15億kWhとなった。電力網が夏のピークに対応できるよう支援し、電力網の安定運営と「西電東送」(西部地域で発電した電力を東部地域に送電すること)に強力なサポートを提供している。新華社が伝えた。

 長江のカスケード式発電所は、長江本流の川上から川下に並ぶ烏東徳、白鶴灘、渓洛渡、向家壩、三峡、葛洲壩の6カ所のカスケード式発電所で構成されており、全長は1800キロ以上で、水位の高低差は900メートル以上、総発電設備容量は7169万5000キロワット(kW)となっている。

 三峡集団長江電力段階調節センターの李鵬サブチーフエンジニアは、「水利部(省)長江水利委員会、国家電網、南方電網の調節により、三峡集団は長江の川上の水と雨の状況や受電地域の気温の予測・予報を強化し、設備の運用保守管理を強化している。カスケード式水力発電所の共同最適化調節を実施し、川下の洪水対策をしながら安定的で大規模な発電を実現し、受電地域に安定したグリーン電力を提供している」と説明した。

写真は三峡ダム。

 
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