中国浙江省建徳市でこのほど、35キロボルト(kV)エネルギー貯蔵発電所が系統接続した。同発電所全体のエネルギー貯蔵量は10万キロワット時(kWh)で、1期プロジェクトは5万5000kWhの電力貯蔵を行う。稼働後は周波数調整とピーク調整により電力網の安定性を高める。科技日報が伝えた。
国網杭州電力供給公司によると、エネルギー貯蔵発電所は低圧エネルギー貯蔵システムを採用。直流側はバッテリーを直列接続し、電流と電圧を変換してから充放電を行う。1期プロジェクトの年間ピーク時の放電量は4000万kWh以上が見込まれ、地域のエネルギー発展の需要を満たすことになる。
エネルギー貯蔵発電所は電力消費が少ない時間帯に電力網側から充電し、電力消費のピーク時に電力網に放電することで、電力負荷ピーク時の電力網の圧力を効果的に緩和し、地域電力網の調節能力を高める。太陽光発電などの新エネルギーを積極的に発展させる中で、エネルギー貯蔵発電所は新エネルギー資源と電力負荷のマッチングを高め、「電源・電力網・負荷・エネルギー貯蔵」の連携と相互作用を促進し、電力網の安全性と信頼性をさらに高める。
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