中国寧夏回族自治区の寧夏獣薬飼料監察所がこのほど、スマート識別技術により灘羊肉の迅速な非破壊検査ができる検査装置を開発した。中国新聞網が伝えた。
寧夏産の灘羊肉は独特な風味と品質で知られ、寧夏回族自治区の6つの特色産業の一つとなっている。その一方で、遺伝資源の保護力が弱く、ブランド保護の難易度が高いといった課題にも直面している。
同所と中国農業科学院農産品加工研究所が共同で実施している「寧夏産灘羊肉特定品質成分スマート識別重要技術の研究・応用」プロジェクトは主に、灘羊肉製品の品質情報や識別技術が不足している問題を解決するものだ。
プロジェクトチームが今回開発した検査装置は見た目がプリンターのようで、羊肉を検査装置に置くと3秒以内に色やタンパク質含有量、水分含有量などを測定することができる。羊肉に含まれる酢酸メチルや酢酸エチル、遊離グルタミン酸、フラボノイドなどのミネラル元素が一定の数値に達すると、寧夏産灘羊肉だと判定されるようになっている。