中国航空工業集団が独自開発したAS700有人飛行船「祥雲」が21日、湖北省、湖南省、広西チワン族自治区を横断した。飛行距離は約1000キロで、湖北省荊門市から広西チワン族自治区桂林市まで順調に移動し、中国が独自開発した有人飛行船による最長飛行時間、最長飛行距離を更新した。科技日報が伝えた。
今回の「祥雲」の飛行は、飛行時間が計12時間44分、飛行高度が500~1990メートル、飛行速度が時速60~80キロだった。飛行船は今後、搭乗試験を行い、参加者の安心感や快適性の改善データを蓄積し、その後の運用の参考とする。
「祥雲」は中国が独自の知的財産権を持つ民間用有人飛行船で、グリーン低炭素や経済的などの特徴を持ち、短距離移動や垂直離着陸が可能で「低空経済」の複数のシーンで応用が可能となる。