2024世界ロボット大会が21~25日、中国北京市で開かれ、169カ国のロボット企業が600点を超えるイノベーション製品を披露した。中国新聞網が伝えた。
展示ホールでは、人間の表情を再現する生体模倣人型ロボットが特に注目を集めた。
コーヒーを入れる、クレープを焼く、果物を絞ってジュースを作る、服をたたむなど、ロボットは生活におけるさまざまな動作ができるようになり、日々の暮らしの良きパートナーになりつつある。
星尖智能(Astribot)の展示ブースでは、人型ロボットが筆を握って書道のパフォーマンスを披露。「北京」や「中国智造」などの漢字を素早く書き上げ、来場者の喝采を浴びていた。
別のブースでは、ロボットが来場者に中医学のマッサージを行っていた。人工智能(AI)を搭載したこの理学療法ロボットは、高齢者介護やスポーツ会場、ジム、理学療法センターなどさまざまなシーンでの幅広い応用が可能だ。
AIとロボットの融合により、人型ロボットはこれまでのような動きの制御だけでなく、今では「スマートな脳」や「柔軟な肢体」を持つようになった。これにより、産業用ロボットの技術レベルと産業化能力も大きく向上した。
大会の開幕式では、北京エンボディドAIロボット・イノベーションセンターが開発した人型ロボット「天工1.2 MAX」が初めて公開された。このロボットは両手で大会のバッジを持ってステージの中央へ進むと、バッジを台の上の定められた位置に正確に置き、その後、来賓と共に大会の開幕を宣言した。
スタッフによると、「天工1.2 MAX」は身長173センチ、体重60キロで、正確な動作のコントロールや独立した意思決定能力が備わり、人間の動きを自然に再現することができる。また、草地や砂地、丘陵、砂利道、階段などの複雑な環境でも安定的に移動することができ、生産・製造現場や災害救助などで応用が可能だ。