2024年08月19日-08月23日
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上海市の人型ロボット工場、10月から量産開始

2024年08月23日

 中国上海市初の人型ロボット量産工場である智元ロボット1期工場では、生産ライン建設と人材募集が完了し、10月の稼働開始を予定している。月間生産規模は100台以上になる見込みで、同社の今年の出荷台数は300台前後と予測されるが、受注数はそれを大きく上回っている。文匯報が伝えた。

 今年は人型ロボットの商用化元年だ。商用化と同時に人型ロボットのスマートインタラクション性能も急速に向上している。彭志輝氏が創業した智元ロボットは、18日に行われた年度新製品発表会において「遠征」「霊犀」の2シリーズ計5モデルの商用人型ロボットを発表した。

 テレビを見た後で、ソファーに座ったままロボットに飲み物を作るよう指示し、ついでに邪魔になっていた42キロの大きな箱も運んでもらう。彭氏は発表会で、自社製ロボットとこんなやり取りをした。

 生活シーンのシミュレーションでは、人型ロボットの「遠征A2」が忙しく動き回った。ミキサーの蓋を開けてブドウを入れ、さらに栓抜きでコーラの蓋を開け、ミキサーにコーラを入れてから蓋を閉め、スタートボタンを押す。しばらくすると、ブドウ味のコーラが出来上がった。ロボットはその後、テーブルのコップを探し、ミキサーのジュースを注ぎ、体の向きを変え、リビングのソファーにいる彭氏に届けた。

 智元ロボットは2023年8月、第1世代汎用型エンボディドAIプロトタイプ「遠征A1」を発表した。それから1年後、その第2世代である「遠征A2」は動力、知覚、通信、制御が大幅にレベルアップした。デモ動画を見ると、そのフレキシブルな手は針に糸を通し、コップに水を注ぎ、麻雀をし、最後にハートマークまで作った。

 動画で紹介された生活シーン以外で、人型ロボットが最初に応用されるのは販売シーンになるだろう。発表会で披露された自動車購入シーンでは、顧客が画面をタップすることなく言葉でロボットとやり取りをした。ある顧客が「喉が渇いた」と伝えると、「遠征A2」は水を1杯注ぎ、引き続き顧客からの質問に答えた。

 智元ロボットのパートナー兼マーケティング副総裁の姜青松氏によると、同社が今年販売する300台の人型ロボットのうち最も多いのはインタラクションサービスとマーケティングだという。これに工業シーンが続いており、人型ロボットが家庭に進出するにはあと5~8年はかかるという。

 
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