中国が独自開発・生産した90メートルLNG(液化天然ガス)動力船と67.6メートル電動船がこのほど、山東省済寧市の白馬河畔で進水した。これらの船舶は京杭大運河で初めてのクリーンエネルギー商品船で、内陸河川におけるクリーンエネルギー船舶の標準化・量産化が始まったことを示している。人民日報が伝えた。
90メートルLNG動力船は標準コンテナ積載量が70TEU(20フィートコンテナ換算)から161TEUに拡大。航続距離は2000キロとなり、京杭大運河で積載量が最大かつ初めて量産化されたクリーンエネルギースマート船舶となった。67.6メートル電動船の航続距離は300キロで、済寧市北部の梁山港から南部の韓荘港までの往復輸送を行う。
同市は2022年、研究開発設計とスマート製造を一体化した内陸河川クリーンエネルギー船舶モデル拠点を建設した。今回、量産化を実現したことで、同拠点では1000~2000トン級の内陸河川船舶を年間400隻建造できるようになった。今後は船舶用リチウム・水素電池や電力推進システムなど港湾産業の集積と発展を牽引する。