中国の水電水利計画設計総院によると、2023年末時点の世界の揚水発電設備容量は1億7913万キロワット(kW)で、国別の発電設備容量では中国が全体の約28%を占め、世界1位を維持した。新華社が伝えた。
同院の李昇院長は「中国は8年連続で世界1位を維持しており、稼働した発電所は運転状況が良好だ。23年の揚水発電量、起動回数、周波数調整回数、供給予備力、短時間稼働回数は前年より大幅に増加しており、安全で信頼できる電力供給を効果的に保証している」と述べた。
李氏はさらに「急増する揚水発電の需要をエネルギートランスフォーメーション(EX)が後押ししている。風力や太陽光など再生可能エネルギーの急速な発展に伴い、電力システムの不安定性と断続性の問題がますます顕著になり、安定した電源の需要が大幅に増加している。技術が成熟し、経済性に優れ、大規模な開発が可能な揚水発電は現在、電力システムにとってグリーン・低炭素でクリーンな調整可能電源となっており、風力発電や太陽光発電などとの連携効果が高い。揚水発電の発展は電力システムの安全で安定した運転をサポートし、再生可能エネルギーの大規模な発展を保証する重要な手段になっている」と述べた。